フィリピン人の先生の息子さん夫婦が海外から一時帰国することになった。
息子さんのお嫁さんと先生はとっても仲良しで、毎日、Skypeで連絡をしている。
食事中も来客中も、家事をしている間も。
もちろん私が遊びに行った日も、今日は、Junkoが来ているよ~と。
フィリピン人の多くは、海外や他の土地から家族や親戚が地元に帰ってくると、
バリックバヤーン(訳すなら、“故郷(地元)に戻る”、“welcome home”)といって、パーティをやる。
家族や親戚、友人、同級生などが呼ばれて、結構大きなパーティになる。
先生から、このパーティでは、あの子たちの好きな●●を作るのよ~と嬉しそうに私に話してくれた。
そして、外国に住んでいる義理の娘さん、日本人が先生の家に出入りしていると知って、
外国で日本の寿司セットなるものを買って、フィリピンに帰ってくると宣言。
これに合わせて、私は先生の家でこのキットを利用して手巻きずしを作ることになった。
フィリピンで作るお寿司で何が一番重要か?
これは米につきると思う。
フィリピン米で作っても、細くて粘り気のない米は、まとまりにくいし冷めるとおいしくない。
※ちなみにフィリピン米で作るときはもち米を混ぜると粘り気が出ていいと聞くが、私は試したことはない。
さっそく、手巻きずしに何を入れようか考えてみた。
日本みたいに、かんぴょうやサクラデンブ、ひじきなどはない。
となれば、フィリピンにもある材料で手巻きずしを作る。
フィリピンはハロハロ(なんでも混ぜる。ごちゃまぜ。)の国だから、具も日本人の規定概念でなくてもいい。
そこで今までの経験から以下の具を考えてみた。
- キュウリ ※細切り
- ニンジン ※細切り
- レタス
- きんし卵
- かにかま ※州都のスーパーで購入可
- ツナサラダ ※ツナ缶のツナにマヨネーズとコショウで混ぜ合わせて作る
- キムチ ※州都のスーパーで購入可。日本のキムチよりうまみがなく、酸っぱくて辛い。ごま油を少々垂らして風味を出す。
- ソーセージ ※州都のスーパーではフィリピン特有の赤くて甘いものではなく、普通のソーセージを買う。細切りにして、フライパンで軽く焼く。イメージとしては沖縄のスパム。
日本のようにサーモン、トロ、エビなどの生ものは用意ができないから、必然的にサラダ巻のようなアレンジになってしまったが…
米は日本米。
酢飯用の合わせ酢も忠実に作った。
ご飯が炊きあがり、具の準備も終わったところで、手巻き寿司セッションが始まった。
ちなみに巻きずしに欠かせない“巻きす”は全部で3個。
隣町の隊員から借りたものと、義理の娘さんが海外から買ってきた寿司セットに含まれていたもの。
そんなに大きな家ではないけれど、30人以上は来ていただろう、先生の家。
手巻き寿司作ってみたい人ーーー!
って声かけたら、女性たちが集まってきた。
料理上手なフィリピン人のおばちゃん(中央の赤と白のボーダー)が率先して作り始めた。
何を作っているのか気になって群がるフィリピン人(笑)
出来上がった手巻き寿司。
この寿司セッション、たくさん人がいたし、下ごしらえも大変だったけど、楽しかった。
何よりも寿司が食べれたのが、本当にうれしくて感動してしまったほどだ。
やっぱり、新潟県育ちだからか米は一番大事!!!と思ってしまうのかな。
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