Sunday, January 31, 2016

もう一つのアティアティハン ( Ibajay編 )

アティアティハンは、カリボだけではない。アクラン州のいくつかの町でも行われている。

私の町のBangaは、カリボのアティアティハンに参戦する形だったけれど、

カリボから北西方面にあるイバハイ(Ibajay)という町でも、1月の第4週に、アティアティハンを実施している。

先輩隊員の職場の同僚らに声をかけてもらい、私も連れていってもらえた。

イバハイはカリボから車で大体1時間。

海のないBangaに住んでいる私には、海の見える景色が新鮮だった。

私たちはイバハイ出身の先輩の同僚らに案内してもらい、様々なパレードをみた。

カリボの時は出場する側だったので、あまりパレードをみることはできなかったけど、

今回は完全ゲストの立場。

イバハイのアティアティハンは、本物のカニや、魚、レチョンなどをデコレーションの一つとして取り入れており、各団体(バランガイ)の個性を感じさせる。

黒いオイルを体中に塗りたくったおじさんらのなぞのダンスや、アティ族に扮した子供たちの
かわいらしいダンス。

そのあとを豚の丸焼きをのせた車がデコレーションいっぱいでゆっくり進んでいく。


見に行くなら、絶対こっちの方が面白い!

お決まりの I love Ibajay

豚の丸焼きと黒塗りの聖闘士

カトリックとアティと南国の組み合わせ


特産物をデコレーション



カニでデコレーション



Monday, January 18, 2016

Ati-Ati Han in Kalibo (アティアティハン)



任地の隣町のアクラン州の州都カリボは、Ati-Atihan(アティアティハン)というお祭りで有名である。

毎年1月の第3週目、約一週間にわたって、お祭りが開催される。町の人たちは、皆顔を黒く塗りつぶしたり、奇抜な衣装をまとって、音楽とともに練り歩く。


このアティアティハンのために、アクラン州の至るところでは、大体10月頃から、マーチングバンドの練習が始まる。少年たちが主に打楽器らを演奏しながら練り歩くのだが、これが家の前で行われたり、夜行われたり、結構うるさい。
おかげでフィリピン人同士の会話も怒鳴りあう感じになる。

だからか、アクラノ語はいつも怒っているような口調なのは気のせいか?

LGUや学校や会社でも団体としてこのアティアティハンに出場する。

おそろいの衣装を来て、町を練り歩くだけなのだが…


まあ、お祭りなのでお酒飲みながら、ヨタヨタしながら参加する人も多い。

もちろん観光客の飛び入り参加もOK。

私も同僚らと参加したが、OJTの女子大生がお酒飲みながら歩いているのには驚いた。

フィリピン人女子は意外に酒を飲む人は飲むんだね。


広場











マーチングバンドの楽屋?
アティアティハンの衣装は派手だ




サントニーニョも売られている。




Saturday, January 16, 2016

北ルソン(Northern Luzon)~FINAL編

Day9, Jan. 2, Sat.

この日、サガダからバギオまでバスで向かう。

朝ロッジの管理人ロニーにバス停まで送ってもらい、無事乗車。

フィリピン人はひとりでいる人にやさしい。この時も、バスを待っていたら、地元サガダのおばちゃんに声をかけられ、娘たちと同じバスに乗れるから、おいでと言われ、ついて言った。
バスの座席指定などないフィリピン。自分の席が確保できるかもわからなかったが、彼女のおかげで無事席を確保できた。

ありがとう、おばちゃん!

隣に座ったおばちゃんの娘は大学生で、ロングヘアの長身のモデルさんみたいな人。

ブランドものの財布も持っていて、バギオはお金持ちが多いのか?!と思ってみたり。。。

任地アクランではありえない光景である。


9時に出発し約5時間かけてバギオに向かった。

途中の山道は案の定、ドライバーの力量が試される難所ばかり。

途中脱輪しないかとかひやひやしながらも、なんとか無事到着。

この日はサガダもバギオも曇りのち雨。

バギオのバスターミナル到着後、タクシーでホテルまで移動。

チェックイン後、明日3日のマニラ行きのバスターミナルの確認を含めて外出。

ホテルのレセプションでバスターミナルを教えてもらい、徒歩で向かう。

サガダ並みに寒い。

バスはビクトリーライナー。

待っている間、ターミナルに続々とバスが到着し、そして出発していった


バスの時刻表


チケット売り場は何百メートルもの列ができており、どこが最後尾かわからない。

近くにいたスタッフに確認すると、チケット買いたいなら、並んでと言われたので、最後尾を探しつつ、歩く。

ようやく見つけた最後尾に並ぶ。

私の後にも続々と列ができる。


並ぶこと・・・・・



3時間・・・・・・・・



ようやく明日のマニラ行きのチケットを購入できた。




そのあと、おなかがすいていたので、ホテルの近くのSMモールに向かう。


SMモールのイルミネーション


 土曜かつお正月で大勢の人々。

比較的空いていた日本食レストランでラーメンを食べ、ホテルに戻る。



Day10, Jan. 3, Sun.

この日は朝から雲一つない快晴。出発の日はいつも晴れだ。

ビュッフェスタイルの朝食付きのホテルを選んでいたので、優雅に朝食をいただく。

コンチネンタルスタイルの朝食に加え、フィリピン式のメニューもあり、

フィリピン人にも外国人にも対応していた。

おなか一杯食べて、ゆっくり身支度して、チェックアウト。


ホテルの近く。バギオは
街がきれいでフィリピンぽくない。

バスターミナル。雲一つない。

車窓からのバギオの眺め。
高原都市というのにふさわしい。

バギオの街と雲が同じ高さに見える不思議な光景。
わかるかな?

後ろ髪ひかれる思いでバギオを後にした。

どんどん離れていくバギオ。

バギオが改めて標高の高いところにある高原都市であることを知った。


そして約6時間かけてマニラに到着。

次の日飛行機で任地に無事帰還。

 旅はおわった。。

Friday, January 15, 2016

北ルソン(northern Luzon)の旅~サガダ(Sagada)編

Sagada滞在は3日間。

思いもよらず、Sagadaで年越しをした。

Sagadaは同期隊員に勧められて初めてきたが、滞在してみて、また来たいなと思ったほど、良いところだった。

Hanging Coffins(ハンギング コフィン、岩に棺桶がつるされている) で有名であるとともに、トレッキング、ハイキング、ケイビングなどのアウトドアができる場所が多く、欧米からの観光客も多い。

SagadaのHanging Coffins


そのため州を上げて、観光政策に取り組んでおり、観光客向けのカフェ、レストラン、ゲストハウスなども多く点在する。

散策で見つけたカフェ。Sagada Brew。オープンな造りになっていて入りやすい。
テラス席もあり 。 
 

Sagada Brewの オムレツ、赤米、サラダのブランチ
 
 
地球の歩き方にも載っているYoghurt House
料理のはずれがなくいつも満員。
値段もリーズナブル
 
ポークステーキとマッシュポテト@Yoghurt House
 
 
 
クランチのクッキーの上に自家製のヨーグルトかけたデザートとサガダティー
@Yoghurt House
 
 
フランス人経営のクレープ屋さん

現地で作っているワイン
おばちゃんはミンダナオ出身だそう。
 
最初に見つけたSagada Weaving

工場で造られたものを直売しているので値段もリーズナブル。
 
 
 
宿泊していたのは、中心部から離れたロッジ。


宿泊したロッジ。


眼下はネイティブハウスと、畑、そして林を見下ろすことのできる。
まるで北米か日本の山間地にきたと思わせるところだった。

ロッジの管理人であるフィリピン人家族と一緒に年を越した。

また、ボンファイヤー(たき火)を炊いてくれたり、たいまつによい木などを教えてくれた。

山の民は昔から貧しい暮らしをしてきたけど、たいまつをライトにしたり、たき火で体を温めたりして、生活を工夫してきたんだと、話してくれた。

一番お世話になったその管理人のロニーは26歳位ですでに2人の子供がいる。

小学校しか出ていないから英語は下手なんだと言っていたけど、一生懸命話してくれていた。

間違った英語でたまに、何を言っているのか本当にわからないときもあったけど。

そして気を抜いてしまうと、思いっきり現地語で私に話しかける。。。

彼の現地語はイフガオで話されているトゥワリ語。

同期隊員のHさんなら少しは理解できるが、私はパナイ島アクランから来たから全くわからない。

日本の写真を見せてくれと言ってきたので、デジカメに残っていた日本の写真を見せてあげた。

日本語の簡単な言葉も知りたいって言ったので教えてあげた。

たき火を囲んで、心温まる時間をすごした。


ロニーとその家族が住むネイティブハウス。
中は意外に現代的で電気もあるし、水道も使える。


ロッジからの朝日
 

黒犬の番犬
ここオリジナルの犬は黒なんだそう。



ここSagadaはマニラからもバギオ経由で12時間近くかかる。空港も近くにはない。

だから、海外に行くのは相当大変だろうし、よっぽどじゃないと行くことはできないと思う。

そんなところに住んでいる素朴な民との交流は私にとって、また一味違う旅の面白さを感じさせてくれた。

Thursday, January 14, 2016

北ルソン(Northern Luzon)の旅~Day 6

Day 6, Dec. 30.Wed.

本日は移動日。イフガオから隣の州、マウンティン州のサガダを目指す。

まずは滞在先のラガウェから、バナウェまでジープニーで移動。

バナウェからマウンテン州のボンドックまでバンで移動し、ランチと短時間の観光。

そして、ボントックから、サガダへジープニーで移動。

バナウェからボントックまでは約2時間半。天候や道路状況によってはもっと時間がかかると思われていたが、思ったより早くついた。

サガダ、ボントックはマウンテン州というだけあって、山に囲まれた町。

ボンドックは標高1100メートル。サガダは標高1600メートル位。


午前11時頃、バナウェからボントックに向けて出発。山道をくねくね上る。この日の気候は曇りのち雨。進むにつれて、霧がかかり、前が見えない山道を進んでいった。



そして、イフガオ州とマウンテン州の境目。

州境を示すサイン

州境のマーケット。高原野菜が並ぶ。


ここは南国フィリピンかと思わせるほど。下手すると、ペルーやボリビアの山間地を思わせるそんな風景だった。気温もぐっと下がり、寒さをこらえるのに必死。

ダウンジャケットや長靴、ニット帽をかぶる地元民うらやましく見えた。

マウンテン州に入ってから、山々に生息するたくさんの松の木々が自生しているのが見えた。

風景そのものは、故郷の新潟や長野の山間地にすごくにていた。

そして、たくさんの棚田も車窓から眺めることができた。

ボントック付近の棚田の特徴は石で組まれたもの。これはバナウェで見る棚田とは違う。

棚田そのものは北ルソンでみることができるが、地域によって、棚田の高さ、作り、大きさ、集落の作り方などが異なっている。そういったものを観察するのも面白い。

車窓から棚田が見える。バナウェとはまた違う光景。


ちなみにボントックは、交通の要所として利用されることが多く、素通りしてしまうことが多い。だけど、町の中心部はコンパクトにまとまっており、歩きやすい。

ということで今回は、サガダへのジープニーの最終時刻を確認してから、ボンドックでランチをしてみた。
まずは市場を覗く。

町のメインストリート。派手さはないがまとまっている。

 
スイカの山。縞模様がない緑一色のスイカもこちらでは普通。

新鮮な野菜たち
根菜が目立つ。
 

ボンドックの人々は山の民。

市場の内部。南米の山間地を思い起こさせた。



ランチは地元の人に教えてもらった、ピザレストラン。
田園風景を臨みながら、ピザをいただく。

レストランの看板。ピザのほかにカップケーキもあった。

ピザと田園風景



ピザレストランからの風景。なぜか日本っぽい?
田んぼのあぜ道が石でできている。小さいけど見えるかな?
 
 
 
ランチ終了後、ジープニーで最終目的地サガダに向かう。

この後も山道をくねくね進む。窓がないので外からの風を感じながら向かった。

右の道の奥に小学校があるらしい。
 

山だけに馬も多い。



そして1時間弱でサガダに到着。

こじんまりとしているが、ごみも少なく、トライシクルも走っていない。

そして、涼しい。

サガダの市庁舎(townhall)

山道仕様?のジープニー




ジープニーの上。
 
サガダについたら、涼しいけど快晴だった!
 
 

Wednesday, January 13, 2016

北ルソン(Northern Luzon )の旅~Day 5

Day 5, Dec. 29, Tue.


体調も回復し、かねてから連絡を取っていた トゥワリ語のジョシー先生と会う。

ジョシー先生とはほぼ4カ月ぶりの再会。

ロスバニョスでの現地語レッスンの時以来だ。

私はタガログ語のレッスンだったため、ジョシー先生から直接習ってはいなかったが、フィリピンと日本の文化の違いなど、いろいろ話をした仲であった。


この日は、イフガオ隊員Hさんの職場、そしてJICA支援による小型水力発電所、そして、ジョシーさんの地元キアンガンの観光を行った。


Hさんの職場 イフガオ州庁舎
 
 
そのあと、水力発電所に向かう。

砂利道の悪路を行くこと30分。
日本とフィリピンの国旗が目印の小型水力発電所の入り口
 

小型水力発電所の周りの風景、
山、水田、河のバランスがよい。
 
 
水力発電のための用水路。結構長い。

水力発電所の中の機械。日本企業のものである。
 
 
 
 
午後からはキアンガンの有名な棚田を目指す。トライシクルで上って行ったその先には、
バナウェの棚田より緩やかな棚田群が見られた。

棚田の見えるスポットに住んでいるイフガオ族の子供達。
 

コンクリートの道ではあるが曲がりくねっていて急である。
だんだん天気も曇ってきた。

キアンガンの棚田。
派手さはないけど、脈々と受け継がれたきたものだと思わせる存在感がある。
 
 

最後はキアンガンのイフガオ博物館。
館内は撮影禁止のため外から。
 

体調も戻りつつある状態だったが無理はできないので、控えめな観光だったけど、 ジョシーさんに会えて、そしてジョシーさんに地元を案内してもらってうれしかった。